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歯の豆知識

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虫歯の原因

こんにちは。大田区雑色駅前で開業している
雑色駅前おとなこども・たけお歯科の院長の鈴木です。
皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

今回は初期虫歯についてお伝えしたいと思います。

検診でCOという言葉を聞いたことはないでしょうか?
これは初期虫歯という状態で虫歯になりかけているという意味です。

削る必要はないのですが、このままで進行すると
虫歯として穴があいてしまう状態です。
逆に適切な予防処置を行うと元の状態に戻る可能性があります。

臨床的には白く濁ったように見えます。
この状態はどのような状態かをお伝えしたいと思います。

歯はカルシウムとリンからなるリン酸カルシウムでできています。

歯の表面は唾液を介してカルシウムやリン酸が溶け出たり(脱灰)、
くっついたり(再石灰化)します。

この脱灰が進むと虫歯が進行していくのですが、
歯の最表の表面のエナメル質は溶けにくく、
中のカルシウムとリン酸が先に溶け出します。

そしてある程度中のカルシウムとリン酸が溶け出てしまうと
中が空洞となり、歯の表面は白く濁って見えます。

これが初期虫歯と言われる状態ですが、
これが進行することによって最表のエナメル質が壊れ、
大きな穴が空きます。

ですから昨日まで気づかなかったのにいきなり
大きく穴が空くということが生まれるのです。

歯の表面は酸によって溶けますが、永久歯の状態、
乳歯によってどの程度の酸で溶けるかが変わります。

永久歯のエナメル質の臨界pH5.7
乳歯、幼若永久歯、露出根面の臨界pH6.2

つまり乳歯、幼若永久歯、露出根面は弱い酸でも溶けてしまいます。

だからこそ乳歯、幼若永久歯、露出根面は
虫歯になりやすいのでより予防的なケアが必要になります。

歯の表面は酸にさらされた後は基本的には20分かけて
唾液によって中和されて再石灰化に移行します。

しかし中和される前にさらに酸にさらされると
歯の表面は溶け続けてしまいます。

ですからダラダラ食べる、飲むといった間食の回数が多い場合は
歯の表面が酸にさらされる機会が増えるために虫歯になりやすくなります。

さらに糖濃度の高いものを摂取すると虫歯菌はさらに強い酸を産生します。

また糖濃度が低くても歯にくっつきやすいものは歯への停滞時間が長く、
中和され再石灰化されるまでの時間が長くかかるために
虫歯になりやすくなります。

よって食べるものによっても歯が溶けやすいもの溶けにくいものがあります。

歯の表面を溶かすのに一番大きな影響を及ぼすのがスクロース(砂糖)です。