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歯の豆知識

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歯を失う原因(歯周病編)

こんにちは。大田区雑色駅前で開業している
雑色駅前おとなこども・たけお歯科の院長の鈴木です。
皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

歯はどうして失われるのでしょうか?様々な原因があると思います。
皆様は虫歯を一番に挙げられるのではないでしょうか?

世代によって主な原因は変わりますが、
全てを合計すると実は歯周病が歯を失う一番の原因というデータがあります。

歯周病が42%、虫歯が32%、破折が11%、
矯正1%、その他(外傷など)13%となります。

今回は最も歯を失う原因である歯周病についてお話できたらと思います。

あまり歯医者さんに行かれていない方、
お口に不便を感じていない方は歯周病と言われても
「自分は関係ない、大丈夫だ」と思っていないでしょうか?

実は歯周病は30歳で8割の方がかかっていると言われています。
歯周病は痛みなく進行し、気がついた時には歯がグラグラして
抜け落ちてしまう怖い病気です。

それでは歯は何で支えられていると思いますか?
大半の方は「歯茎」と答える方が多いのではないでしょうか?

実際は、歯は「歯槽骨」と言われる骨で支えられています。
見た目的には「歯茎」で支えられているので全くの不正解ではないですが、
この歯槽骨という骨の支えがないと歯は機能を発揮できません。

では歯周病の原因は何でしょうか?
これはプラークと言われる食べ物の残りにバイ菌が含まれたものです。

このプラークが歯の表面だけでなく、
歯周ポケットと言われる歯と歯茎の間の隙間の中にも作られます。

これが石灰化したのが歯石ですが、
歯石の表面はザラザラしているのでプラークの温床になります。

プラークはバイ菌が集まりバイオフィルムという
バイ菌の塊の集合体を作りだし、この状態になると
歯ブラシをしても取り除くことができません。

もちろん歯石も石灰化してしまったものなので
歯ブラシをしても取り除けません。

このバイオフィルムの中の歯周病菌が
歯茎に炎症を起こさせて、歯茎の中の骨を溶かしていきます。

この歯茎の中の骨を溶かしていくまでの段階で歯茎は腫れ、
歯周ポケットと言われる歯と歯茎の間の隙間が深くなっていきます。

レントゲンで実際の骨がどれだけ減っているか調べる他に、
この歯周ポケットの深さを調べることによって
歯周病の進行度を調べることができます。

当院では歯周ポケットの深さで歯周病の進行度をこのように定義しています。
0~3mm 健康
3~5mm 軽度の歯周病
5~7mm 中等度の歯周病
7mm~  重度の歯周病

歯周ポケットの中に歯石が停滞していると、
歯周病菌が歯周ポケット内に停滞し続けるために
炎症を起こしてしまいます。

そこで歯周ポケット内の歯石、歯周病菌を
除去することによって歯周病を治していきます。

つまり歯周ポケットも浅くなります。

よくクリーニングと言われるのは
歯の表面をきれいすること以外に歯石除去も含まれます。

歯の表面上のクリーニング以外に
この歯周ポケットの中のクリーニングが重要になります。

この歯周病は完治しない病気と言われています。
歯周病治療によって良い状態になったとしても
バイ菌は12週〜16週で元の細菌数に戻るとされています。

そこでお口の中の状況、リスクによりますが、
最低でも3,4ヶ月に一度は皆さんが問題ないと感じていても
クリーニングした方が歯周病で歯を失うリスクが低くなります。

毎日歯ブラシでプラークを取り除くことだけでなく、
定期的に歯科医院で毎日の歯ブラシで取り除けなかったプラーク、
歯石を除去することも重要です。

ぜひセルフケアとプロケアを受けてください。